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アリクイと私の共通点・・それはアリ好き (現在、メキシコ・クリアカン市在住)


by mangorico
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先日も書きましたが、ホームステイしている家の娘さんは今、日本に留学中です。
彼女が帰国する前に、家族で日本観光をしようとセニョーラたちは考えています。
それもあって、日本の暮らしに興味津々。
今日はふとしたことから、「日本人は床で暮らしてるって聞いたんだけど・・・」という話になりました。
「そうだよ。寝るときも、床にふとんをしいて寝るし、食事も低いテーブルを使って床に座って食べるよ。もちろん今は西洋式の家もあるけどね。」と私が話すと、
「ええ!?」という顔をします。
そこで、床といっても、家に入る時に靴を脱ぐので全く汚くないことを説明しました。
また、床は石づくりではなく、木や畳というもので作られていることも話しました。
しかし、床に座って食事をするというのが、ふに落ちないようです。
メキシコは椅子生活なので、床にどんなふうに座っていいのか分からないのです。
そこで私が正座をしてみせたり、あぐらをかいてみたりして説明しました。
が、「それって、しんどくない・・?」との事。
たしかに、しんどいかな(^^;)
私も、椅子のほうが楽だと思います。
昔はお葬式といえば、「ああ、正座キツイな~」というものでしたが、今は葬儀場なんかは椅子が用意されてますよね。
ハッキリいって誰もが、椅子の方が楽だって気づいている。
でも、今でも正座は”正しい座り方”だし、日本人が床で暮らす習慣を捨てない限り、正座はなくならないだろうなと思います。
床で暮らす習慣、もっと言えば靴を脱ぐ習慣です。
西洋の文化を取り入れて、ベッドやテーブル、椅子、ソファを置く家はたくさんあるけれど、靴のまま生活している家は見たことがありません。
ウチ→靴をぬぐ、ソト→靴をはく、とはっきりと区別しています。
同居していた祖母はきれい好きで、私が外で地べたに座ったり、猫の毛をいっぱいつけて家に帰ってくることを嫌いました。
ソトの汚れたものを、ウチに持ち込んで欲しくなかったんだと思います。
セニョールたちは、いちいち靴を脱がなくてもいいんだし、ここの生活のほうが楽だよといいますが、日本の生活が洋式に変わることを想像すると・・。
嫌だ!!
ただいまーと玄関を開けて、靴を脱いで、ダダダッと廊下を走って居間へかけこみ、かばんを放り出して、ちょっと黄ばんだ畳の上にごろっと横になる。
こんな気持いい生活捨てられないなあと思うわけです。
外国で暮らしていると、自分の中に無意識に染み付いているものを発見してしまいます。
そして、私って日本人だなあと思う時、嬉しい気持ちになります。
それはやはり、日本で生まれて大きくなった時の楽しい思い出と結びついているからだと思います。
mangoの日本講座<靴を脱ぐ> _e0025342_1612462.jpg

「触ると毛がつくニャン」 マリアの家の猫です。
# by mangorico | 2005-09-30 14:54 | クリアカン

日本人って?

近所に住むEdo(日本語勉強中)は、日本人ぽいです。
よく覚えてないのですが、最初に会った時、私も彼に「日本人?」って聞いたらしいです。
私と一緒にいると、よく日本人に間違えられます。
面白くて、何回間違えられるか数えています。(現在7回目)
彼いわく、「僕は100%メキシコ人だし、今まで日本人に間違えられたことはなかった!」
しかし、誰もが口をそろえて(日本人までも)、「Edoって日本人ぽいよね~」と言うのです。
Edoがあんまり嫌がるので、日本人って嫌かな~とちょっと複雑な心境ですが・・この機会に日本人って?と考えてみました。

突撃!あなたのイメージする日本人って?(ご飯時、セニョール・セニョーラに質問)
見た目:背が低い
     髪が黒くてまっすぐ
     前髪を下ろしている(メキシコ男性はほとんどショートカットか、前髪を上になでつけている、いわゆるオールバック)
     色が白い(メキシコ人は褐色の肌の人が多い)
     メガネをかけている
     やせている
     目がほそい
     顔が丸い
性格:とてもお行儀がよい
    頭がいい
    静か(うるさく騒がない)
    セクシーな服を着ない(たぶん、私と私の前に住んでいた日本人の影響と思われる)
    冷たい(あいさつがあっさりしていること。男性は女性に愛してるとかあまり言わないこと。など)
セニョーラの中では、日本人というのはとても礼儀正しくて、行儀の良い民族らしいです。
この家は色々な留学生の受け入れをしているのですが、「いつも日本人が来てほしい」と言ってくれています。
嬉しいことです。
小さい頃から、行儀については口をすっぱくして注意をされました。
その時は、「もう、うるさいなあ~」と思っていたけど、今となっては有難いです。
とても大事な文化だと思います。

さてEdoですが、上の日本人の特徴、けっこう当てはまっています。
特に理由ベスト3は、①前髪をおろしている(そんなメキシコ人あんまりいない)②メガネをかけている(これもほとんどいない)③静かで落ち着いている(たしかにメキシコ人は陽気)です。
しかし、「僕はメキシコ人なんだ!」と主張するEdo。
「日本人は嫌なの~?どうしてメキシコ人がいいの~?」と聞いてみると、
「僕はメキシコに生まれたメキシコ人だから、メキシコ人であることに誇りを持つのはもちろんだよ。それに、そうあるべきだと思う、だって僕は僕なんだから。そうやって僕たちは、自分たちの家族や国を守ってきた。だって、社会や家族が、国を作っていくんだから。各家族がそれぞれ問題を抱えているように、僕たちの国も問題を抱えている。時にはそのことがすごく嫌だけど、でも家族を愛するように僕たちはメキシコを愛しているよ。」
という返事が返ってきました。
メキシコ人は、本当にメキシコを愛しているなあと感じることがよくあります。
その感情は、日本人が日本に対して持っている気持ちよりも、はるかに強いように思います。
もちろん、メキシコでそのような教育を行っているからだとは思いますが。
Edoが、自分の国を家族に例えたのが印象的でした。
そして、色んな特徴の人がいるけれど、メキシコ人を構成しているのは「自分はメキシコ人である」という強い思いなんだと感じました。

Edoのそんな話を聞きながら、「ああ、私は日本人だなあ。色々あっても、日本が好きだなあ」と思いました。 
しかし、日本だけが素晴しいとは思いません。
私はメキシコも日本も大好きで、きっと他の国も素晴しいと思います。
お互いに尊重しあえればいいなと思います。  
# by mangorico | 2005-09-29 04:23 | クリアカン

クリアカンの家族

私は今、メキシコ人家族の家にホームステイしています。
セニョール(ご主人)はIsmael(イスマエル)さん、セニョーラ(奥さん)はNorma(ノルマ)といいます。
子どもさんが三人いて、上のお姉さんは結婚してクリアカン市内に住んでいます。
時々赤ちゃんを預けにきます。
赤ちゃんは私のメガネがめずらしいようで・・泣いていても私を見ると興味津々の顔になって泣き止みます。
もう一人の娘さんは、今日本に留学中です。
食べ物に苦労しているみたいです。あと、漢字と。
そして、息子さんは同じ家に住んでいます。
Cesar(セサル)といいます。
24歳くらいだけど、どうみても私より年上・・でも良い人です。
あと、マルチーズが一匹。
名前はbebe(ベベ・赤ちゃんの意)、甘えん坊です。

最初は、家族の話すスピードが速くてチンプンカンプンだったのですが、少しずつ慣れてきて、打ち解けてきました。
セニョーラは料理が大好き。
いつも時間をかけて料理をつくっています。
デザートもよく作ります。
この前は一緒にお好み焼きと焼飯を作りました。
セニョールは、セニョーラ以上に早口で、実は今だに何を言っているのかよくわかりません。
あまり接する機会がなかったのですが、今日出かけ際に、
「ピーセンラ!」(手はピースの形)
「え??」と聞き返すと、もう一度、
「ピースエンラ!」
・・ああ!ピース&ラブ!
peace(平和)とlove(愛)と言っていたのです。
何のこっちゃ?
でも、セニョールがお茶目だということがよく分かりました。
近所のEdoのことも、ジョンレノンと勝手に呼んでるし(似てないのに)・・実はヒッピー系だったのかな?
ちなみに、息子のセサルは先日、Edoに会って「オラ!(やあ、の意)エルトンジョン!」と言いました。
ジョン違いですよ・・・。
# by mangorico | 2005-09-28 03:57 | クリアカン

クリアカン安全事情・・

今日もいつもどおりちょっと寝坊して、セニョーラが作ってくれる朝ごはんを食べて、まあメキシコやしちょっとくらい遅刻してもオッケ~やなあ~といつもどおり家を出て、てくてく・・。
と、いつもの道に人だかりが!
パトカーが!
何!?と思って見ると、前のブログにも登場したシーフードレストランLOS ARCOSに、車が突っ込んでいる!
ちょうど店の角に、歩道を乗り上げて車がぶつかっています。
幸い運転手は無事みたいだけど・・。
バスに乗るのに、朝も昼も通っている道です。
こんなん、いきなり突っ込んでこられたら逃げられへん・・。

さらに、英語のクラスの友達Karina(カリーナ)に事故のことを話すと、
「事故?あぁ、しょっちゅうよ。うちの近所なんか、角ごとに車がぶつかってるし・・。ああ、うちにも一度車が突っ込んだことがあったわ。」と。
私がびっくりしていると、
「私なんか、頭にピストルを突きつけられたことがあって・・、うちに泥棒が入ったんだけどね。でも何もとらずに出て行ったし・・」
もう、驚きのあまりスペイン語が出なくなっている私。さらに、
「あとねー、バスに乗ってて強盗にあったこともあるよ。所持品を全部バスに置いて降りるように指示されて。」
カリーナは、とってもあどけない顔をした、18歳の女の子です。
そんな壮絶な(?)過去があったなんて・・。
「カリーナは怖くないの?私は日本に帰りたいよー!」と言うと、
「怖くないよ、まあよくあることだし・・。大丈夫よ」
と笑顔で答えてくれました。

よけい怖いってば!!
事故や事件に慣れてしまっているということが怖いです。
クリアカンに来て1ヶ月半、気をひきしめなければと思ったのでした。
# by mangorico | 2005-09-27 03:31 | クリアカン

あいさつのしかた

セニョーラに、日本を発つ時に家族とどんなあいさつを交わしたの、と聞かれました。
そういえば、バタバタしてたし、「いってきまーす!」と手を振っただけだったかなあと思い出し、そうセニョーラに言いました。
(駅にSさんが見送りに来てくれていたことも同時に思い出し、ちょっとしんみり)
すると、「ありえない!」とセニョーラ。
「1年も家族と会えないのに、手を振ってバイバイ?抱き合ったり、頬にキスしたりしないの?」と驚いています。
ちょっと、父親と抱き合ってる自分を想像して「ひえ~無理無理!」と思ってしまいました。
恥ずかしいでしょ、日本だと。

メキシコのあいさつは、人と人とがすごく近いです。
男性同士なら握手やこぶしをぶつけ合ったりするのですが、男性と女性、女性同士はかなりくっつきます。
肩を軽く抱いて、頬と頬をくっつけて、チュッと音を出します。
時には、本当に頬にキスをすることも。
お互いに汗をかいていても、あんまり気にせず頬を合わせます。
この前一度、「今日は僕すっごい汗かいてるから!!」というシャイなメキシコ人がいましたが。
私はこのあいさつ、好きです。
なんか、仲良しっていうか、愛情を感じます。
小さい子が頬にチュッとしてくれると、もうかわいくって!
でも、まだ少し恥ずかしくて、自分からイニシアチブをとってすることができません。
この人に、していいのかなあ・・今日もしていいのかなあ・・とか邪念(?)がはいってしまって。
帰る頃には、あっちでこっちでチュッチュッとできるようになってるかな?
# by mangorico | 2005-09-26 05:25 | クリアカン