アリクイと私の共通点・・それはアリ好き (現在、メキシコ・クリアカン市在住)


by mangorico
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岡本太郎とメキシコと和歌山と私

岡本太郎美術館に行ってきました。
入口ロビーにはこんな像が。
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<いらっしゃいませ~

今は、「明日の神話」完成への道 展というのをしています。
「明日の神話」というのは、メキシコオリンピックの時にメキシコ人に依頼されて作った壁画で、飾られる予定だったホテルの建設が中止になり現在まで行方不明だったものです。
今回その行方がわかり、日本で展示しようと修復をしているところです。
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壁画の中心部です。
「原爆が爆発し、世界が混乱するが、人間はその災い、運命を乗り越え 未来を切り開いていくといった気持ちを表現した」と岡本太郎は話しました。
炎に焼かれて炸裂する骸骨は、死の象徴であると同時に、新たな生の誕生を表しています。

メキシコオリンピックに合わせてオープンするホテルのロビーに飾る壁画、として彼が選んだテーマが原爆だったことに驚きました。
岡本太郎は、「お金持ちの家の応接間に飾られる心地よい絵」に真っ向から反対しています。
彼の絵は人間の生をなまなましく描いたもので、だから心地よいものでなく、むしろいやったらしく迫ってくるものなのだ、と言っています。
そんな信念で、「見る人に気に入られよう」なんて壁画は作らない。
自分の伝えたいテーマを、メキシコの壁画から世界に発信しようとした岡本太郎はすごいです。

彼が伝えたかったことは、世界で初めて体験した原爆の悲劇と、その悲劇を乗り越え現在の日本を築き上げた人間の尊厳に満ちた姿でした。
写真にはうつっていませんが、壁画の右端には、第五福竜丸の姿があります。
ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験で被爆した第五福竜丸は、和歌山県で作られた船です。
中学校の修学旅行で、見に行ったなあ。
岡本太郎の見た世界と、私の見ている世界、ほんの少し重なったような気がして、嬉しくなりました。
それから、岡本太郎が反戦・反核のメッセージを訴え続けてきたことも初めて知りました。
うん、やっぱり戦争はいやだ。
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by mangorico | 2005-07-26 23:10 | メキシコ出発まで