アリクイと私の共通点・・それはアリ好き (現在、メキシコ・クリアカン市在住)


by mangorico
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メイド・イン・メヒコ

クリスマスといえば・・

降り積もる雪、暖炉の周りに集まった家族の笑い声、モミの木。
テーブルには、湯気のたちのぼる七面鳥の丸焼き。
そして、窓辺に置かれたポインセチア。

こんなイメージを浮かべませんか?
こんな冬の定番の風景の中に、灼熱の国(これは言いすぎですが)メキシコ原産のものがあります。
七面鳥とポインセチアです。
ちょっとビックリしませんか?
(ただし、メキシコだけではなく、メキシコを中心とした北アメリカに広く分布していたようです)

16世紀にスペイン人がメキシコにやって来た時に、家々の庭で食用として飼われていた七面鳥を見つけ、それを本国に持ち帰ったそうです。
しかし、それがどうやってクリスマスの定番となっていったのかは不明・・。
もともとの名前は、Huexolotl(ウエショロトル)と言うそうです。
hueは大きな、偉大な、という意味。
xolotlは、先スペイン期の重要な神・Quetzalcoatl(ケツァルコアトル)の双子の名前で、「稲妻の神」、「霊魂を冥界に導く神」、「火の神」、「不運の神」といった意味づけがされています。
また、xolotlは犬という意味も持っていて、絵画などに描かれるショロトル神は、「犬の頭を持った男」や「骸骨」の姿をしているそうです。
しかし、なぜ七面鳥がそのような名前で呼ばれたかは、色々調べたのですがわかりませんでした。
メキシコの神話の世界はなかなか複雑で、難しいです。
しかし、そこに登場する神々は不完全で、時に醜い姿をしていたり、また人間くさかったりして面白いです。
またショロトルに出会うことがあればお知らせします。

さて、鳥の七面鳥にもどりますが・・、
メキシコでは、七面鳥(pavo・パボという)の肉は一般的です。
全く気づかなかったのですが、普段食べていた薄切りのハムも、七面鳥のものでした。
日本では一度も食べたことのない七面鳥。
クリスマスには、この七面鳥の中に香辛料や果物を詰めて丸焼きにするそうです。
是非食べてみたい!!
ちょっと七面鳥に興味が出て調べてみると、なんと七面鳥の原種は2種類あるらしい。
ひとつは、よく知られている姿のもの。
これは、カナダ南部からアメリカ合衆国に広く分布しているそうです。
家畜ではなく野生の鳥で、狩りの対象になっていたそうです。
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もうひとつは、メキシコのユカタン半島、ベリーズ、グアテマラの亜熱帯の低地に生息する、色鮮やかな種。
こちらが、食用として飼われていた種だそうです。
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現在食べられている七面鳥はこれらの原種ではなく、食用として改良されたもの。
必要ないとばかりに、鮮やかな羽は奪われて真っ白です。
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ポインセチアは、もともとはCuetlaxochitl(クエトラショチトル)と言います。
これは、「すぐにしおれてしまう花」という意味だそうです。

七面鳥もポインセチアも、クリスマスには欠かせないものですが、キリスト教が布教されるずっと昔から、別の名で呼ばれ親しまれていたのです。
現在とは異なる意味づけがされていたと思うと、とても面白いです。

※今回の情報の元は、クリアカンの市民劇場にて行われていたクリスマスについての展示と、ウィキペディアというインターネット上の百科事典です。
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by mangorico | 2005-12-16 20:41 | メキシコ雑学