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アリクイと私の共通点・・それはアリ好き (現在、メキシコ・クリアカン市在住)


by mangorico
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旅に出ます

あと40分後に出るバスに乗って(ギリギリ!!)、旅に出ます。
モレーリアの友達をクリスマス前に訪ねて、その後メキシコシティに行きます。
23日に妹が、26日にはmissyがやってくるのです。
一緒にシティやグアナファトなどを巡ります。
インターネットカフェを利用して時々更新していこうと思うので、時々のぞいてくださいね。

あと、このページが手狭になったので、別のページを作りました。
このページの右側にある、エキサイトブログ欄の「アリクイ通信2」をクリックしてください。
新しいページに飛びます。
これからはアリクイ2のほうに書いていくので、そちらを見て下さいね。

では!
旅に出ます_e0025342_11264268.jpg

# by mangorico | 2005-12-19 11:14 | クリアカン

初登場

初登場_e0025342_15244029.jpg

彼が、噂のcachora(カチョラ)くんです。
あぁ、オスかメスかは不明ですが・・。
今まで、クリアカンでよく見かけるトカゲとして紹介してきましたが、この姿を見ているとひょっとしたらトカゲじゃないかも・・。
ヤモリとかイモリの類かもしれません。
このカチョラという名前はこの辺りでしか使われてなくて、辞書にものっていません。
今日は間近で見れてよかったのですが・・・どうやらかなり弱っている様子。
普通は、疾風のように現れて疾風のように去っていく(by 月光仮面・・・知らんか^^;)のですが、今日は私が指でつついても、いつもの10分の1くらいのスピードでしか動きません。
色も、普通はもう少しピンクっぽいとか。
寒くなっても、元気よくキョッキョッキョッキョ・・と鳴いているカチョラたち。
こんな小さな体から、あんな大きな声が出るなんてすごい。
生態をもっと知りたいものです。
# by mangorico | 2005-12-18 15:23 | クリアカン

結婚式

今日は、結婚式に行ってきました。
ディフォクルのダンスの先生同士が結婚することになったのです。
なんでも、ディフォクルでダンスを習い始めたのがきっかけで知り合い、付き合って約10年目だとか。
とてもとても幸せそうな二人でした。
結婚式_e0025342_1621260.jpg

さて、メキシコの結婚式ですが、まず教会でミサを行います。
今回は、ブログにもよく登場するロミータでのミサでした。
ミサは、日本の結婚式にあたります。
しかし、日本の結婚式場で挙げる結婚式よりも長く(約1時間)、誓いの言葉や指輪交換、コーラスだけでなく、夫婦に向けた神様の言葉を神父が読み上げます。

とても、厳かな雰囲気のミサでした。
日本の西洋式の結婚式と違って、自分たちが信じる神様の前で誓うのです。
キリスト教式を真似た日本の結婚式が、とても嘘っぽく感じられました。
私は、”日本人の宗教心の薄さ”を批判するつもりはありません。
日本人は神様を信じないわけではなく、どんな神様でも信じられる(受け入れられる)のだと思っています。
すでに、お正月は神社に行き(神道)、節分や節句の行事を行い(陰陽道)、お盆や葬式は仏式(仏教)という混ぜこぜの状態で、ほとんどの日本人は暮らしています。
私は、その「神様がたくさんいる」という思想が好きです。
ただ、結婚式において、神様に誓うという重みが、日本とメキシコでは違うように感じました。
(もちろん、一つの信仰を持っている人もいるので、日本人すべてという意味ではありません)

さて、思いっきり見逃したのですが、花嫁はロミータに続く階段を昇り、入場したそうです。
さらに見逃したのですが、ミサの後、新郎新婦は白馬が率いる馬車に乗り、クリアカン中を回ったそうです。
新郎新婦を乗せた車が、クラクションを鳴らしながら町中を走る、というのはよく見るのですが、馬車とはスゴイ!
見逃したのが悔やまれます。

その後、場所を変えて披露宴です。
結婚式_e0025342_18562940.jpg

パーティは夜の9時からでした。
会場に着くと、バンダ(メキシコ北部の典型的なバンド)がにぎやかに演奏していました。
会場の中心に広いスペースが設けられ、その周りに丸いテーブルとイスが並べられています。
特に席の指定はないらしく、思い思いの場所に座ります。
ほどなく、新郎新婦が入場。
ゆっくりとしたバラードに合わせて、会場の中央で踊り始めます。
結婚式_e0025342_18594395.jpg

この時は、一同、二人のダンスを見守ります。
その後、新郎新婦の両親が踊りに参加し、中央では3組のカップルが、ペアを変えながら踊ります。
バラードが3曲目になると、親しい友人たちも加わり始め、それぞれ新郎新婦と少しずつ踊っていきます。
ほどなく、料理が運ばれてきました。
まずは腹ごしらえ(^^)
結婚式_e0025342_1953828.jpg

お皿の手前にあるのは鶏肉にクリームソースをかけたもの。
右側はジャガイモのピューレ。左側はサラダ。
それと、ほんのり甘いパンが添えてありました。
メキシコでは夕食は軽めなのが普通です。
料理でお腹が満たされて、ビールやテキーラでゴキゲンになった頃に、ダンスタイムが始まりました。
新郎新婦を囲んで、みんなでにぎやかにおどります。
サルサやクンビアといった、ラテンの音楽が中心でした。
結婚式_e0025342_19104552.jpg

シェイカーや風船、トナカイの角の飾り、銀色のフラ(首にかけるもの)、オモチャのネクタイなどのパーティグッズが配られ、みんなおめかししてるんだけど、ふざけているような格好に・・。
真面目なダンスパーティなんかだったら恥ずかしくて踊れないのですが、もう何でもアリみたいな雰囲気で楽しくなってきました。
輪になって踊ったり、ペアで踊る人もいたり。

少しすると、女性たちを集めて、新婦からブーケが投げられました。
受け取ると次に結婚すると言われるブーケ。
私もはりきって参加したのですが、かすりもせず・・。(というわけで、お母さんまだまだかかりそうです☆)
なんと、友人のイサベルがゲットしました。
その後、今度は男性陣を集めて、新婦の足につけられていたガーターを投げました。
それを取ったのは、先日一緒にランチョ(いなか)に行った、イサベルの友人フレッド。
おおーと思っていると、その二人が中央で踊り始めました。
ブーケとガーターを取った二人が、ペアになって踊る習慣だそうです。
あー・・ブーケうっかり取らなくてよかったあ。

その後、夜中の2時までパーティは続きました。
少し休憩しながらも、みんな踊り続けています。
私もたくさん踊って、笑って、とても楽しいパーティでした。
パーティが終わって帰ろうとすると、別の友達が、「パーティは終わりじゃないよ。今から新郎の家に集まってパーティだよ」と一言。
イサベルとフレッドたちは、元気よく次の会場へと出かけていきました。
ああ、きっと朝まで続くんだろうなあ。
メキシコ人のタフさには、脱帽です。
# by mangorico | 2005-12-17 16:02 | クリアカン

メイド・イン・メヒコ

クリスマスといえば・・

降り積もる雪、暖炉の周りに集まった家族の笑い声、モミの木。
テーブルには、湯気のたちのぼる七面鳥の丸焼き。
そして、窓辺に置かれたポインセチア。

こんなイメージを浮かべませんか?
こんな冬の定番の風景の中に、灼熱の国(これは言いすぎですが)メキシコ原産のものがあります。
七面鳥とポインセチアです。
ちょっとビックリしませんか?
(ただし、メキシコだけではなく、メキシコを中心とした北アメリカに広く分布していたようです)

16世紀にスペイン人がメキシコにやって来た時に、家々の庭で食用として飼われていた七面鳥を見つけ、それを本国に持ち帰ったそうです。
しかし、それがどうやってクリスマスの定番となっていったのかは不明・・。
もともとの名前は、Huexolotl(ウエショロトル)と言うそうです。
hueは大きな、偉大な、という意味。
xolotlは、先スペイン期の重要な神・Quetzalcoatl(ケツァルコアトル)の双子の名前で、「稲妻の神」、「霊魂を冥界に導く神」、「火の神」、「不運の神」といった意味づけがされています。
また、xolotlは犬という意味も持っていて、絵画などに描かれるショロトル神は、「犬の頭を持った男」や「骸骨」の姿をしているそうです。
しかし、なぜ七面鳥がそのような名前で呼ばれたかは、色々調べたのですがわかりませんでした。
メキシコの神話の世界はなかなか複雑で、難しいです。
しかし、そこに登場する神々は不完全で、時に醜い姿をしていたり、また人間くさかったりして面白いです。
またショロトルに出会うことがあればお知らせします。

さて、鳥の七面鳥にもどりますが・・、
メキシコでは、七面鳥(pavo・パボという)の肉は一般的です。
全く気づかなかったのですが、普段食べていた薄切りのハムも、七面鳥のものでした。
日本では一度も食べたことのない七面鳥。
クリスマスには、この七面鳥の中に香辛料や果物を詰めて丸焼きにするそうです。
是非食べてみたい!!
ちょっと七面鳥に興味が出て調べてみると、なんと七面鳥の原種は2種類あるらしい。
ひとつは、よく知られている姿のもの。
これは、カナダ南部からアメリカ合衆国に広く分布しているそうです。
家畜ではなく野生の鳥で、狩りの対象になっていたそうです。
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もうひとつは、メキシコのユカタン半島、ベリーズ、グアテマラの亜熱帯の低地に生息する、色鮮やかな種。
こちらが、食用として飼われていた種だそうです。
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現在食べられている七面鳥はこれらの原種ではなく、食用として改良されたもの。
必要ないとばかりに、鮮やかな羽は奪われて真っ白です。
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ポインセチアは、もともとはCuetlaxochitl(クエトラショチトル)と言います。
これは、「すぐにしおれてしまう花」という意味だそうです。

七面鳥もポインセチアも、クリスマスには欠かせないものですが、キリスト教が布教されるずっと昔から、別の名で呼ばれ親しまれていたのです。
現在とは異なる意味づけがされていたと思うと、とても面白いです。

※今回の情報の元は、クリアカンの市民劇場にて行われていたクリスマスについての展示と、ウィキペディアというインターネット上の百科事典です。
# by mangorico | 2005-12-16 20:41 | メキシコ雑学

グアダルーペの日

今日は、聖母グアダルーペの日。
グアダルーペは、メキシコの人々にとってとても大切な存在です。(8/13のブログ参照)
メキシコでは日本よりも祝日が少ないのですが(その分、クリスマス休暇などの長期休暇が多い)、今日はミサに行く人が多いため、学校やオフィスもお休みです。
※後日談:一日休みだと思って学校に行かなかったら、午前中は授業があったそう・・。
クリアカンにはロミータという教会があり、これは聖母グアダルーペのための教会です。
前日からバンドや屋台が出てにぎわっているというので、エドと一緒に行ってみました。

ロミータは小さな丘の上にあります。
教会に向かうゆるやかな坂道には、屋台の灯りがともり、大勢の人のざわめきが聞こえてきます。
グアダルーペの日_e0025342_7221816.jpg

ゆでとうもろこし(エスキーテス)、とうもろこしで作った甘いホットドリンク(アトレ)、ソーセージ、チュロス、ホットケーキ、ホットドッグ、ハンバーガー、タコスなどの食べ物屋台。
聖母グアダルーペの像やポスター、絵を売るお店。
アクセサリーなどの雑貨屋さん。
サッカーゲームやバスケットボールゲームなどの遊戯屋さん(カップルのうちの男性が、彼女にかっこいいところを見せようとして挑戦。しかしうまくいかず失敗することが多い・・きっと、うまくいかないようなしかけがしているんだよ byエド)。
そして、出張写真館。
グアダルーペの日_e0025342_722375.jpg

グアダルーペのイラストをバックに家族やカップルでパチリ。
中には、写真のような馬の乗り物や、本物のポニーを連れてきているお店も。
今日は子どもたちは(もちろん大人もOK)、グアダルーペなどの刺繍を施した民族衣装を着て出かけます。
これは、最初に聖母グアダルーペに出会い、教会を建てるようにとのお告げを受けた先住民、フアン・ディエゴにちなんでいるとか。
せっかく子どもたちがかわいい格好をしているんだから、写真を撮ろうというお父さんお母さんのおかげで、写真館やポニーは人気です。
かわいかったので、私も一枚撮らせてもらいました。
グアダルーペの日_e0025342_72923100.jpg

坂道を登りきって教会に着くと、教会もその前の小さな広場も、人でぎっしりと埋まっていました。
バンドが演奏していますが、人の波に埋もれてしまって見えません。
教会に入るのはあきらめて、もと来た坂道を引き返しました。

人々のざわめき、写真館の呼び込む声、食べ物のおいしそうな匂い、そして、屋台の裸電球がゆれています。
押し合いへし合いしながら歩いていると、エドが、「この電気、誰も払わないんだよねー。」と言います。
「え?みんな、バッテリーを持ち込んで電気をつけているんじゃないの?」と聞くと、少し先にある街灯を指差して答えました。
「あの街灯から、勝手に電気を引いているんだよ。」
よく見ると、街灯からは電気のコードらしきものが出ていて、それが道の上を無造作に走り、各屋台につながっています。
そんなことができるんだなあーと感心していると、突然、ある一角の電気が消えました。
誰かがコードを引っ張ったか切ってしまったよう・・・。
一瞬みな驚いたようすでしたが、また何事もなかったかのように、たくましく物を売り込んでいます。
20分ほどで、電気は戻りました。

ロミータに来るまで、グアダルーペの日はもっとまじめな、宗教的な日だと思っていました。
もちろん、真剣にロミータの中で祈る人も、他の教会のミサに行く人も、静かに過ごす人もたくさんいます。
しかし、屋台のにぎわいを見ていると、ちょっと非日常的な、楽しいお祭りの日なんだなあと感じました。
日本のお祭りだって、当たり前すぎて忘れていたけど、基本は宗教的なものです。
人が大勢集まるとなれば、食べ物も飲み物も必要だし、お守りなんかを売る店も登場するだろうし、わいわい楽しくなってくると財布のひもも緩んで、何か買っちゃおうという気分になるでしょう。
祭りに行く人々の需要と、売り手側の「祭りに乗じて売り込もう」という供給があって、この屋台は成り立っているんだなあ。
そんな、祭りの起こりを想像する一日でした。
# by mangorico | 2005-12-12 06:23 | クリアカン